第153話

ライラは花壇のそばのきれいに刈り込まれた生け垣の陰へ、エイラを引っぱって連れていった。二人は年季の入ったオークの木の脇にしゃがみ込み、太い幹を盾にしながらロビーの入口を見張った。

「イザベラに何て言ったの?」ライラが囁く。「セレナを八つ裂きにしそうな顔してる」

「イザベラをセレナと比べて、セバスチャンが実際に甘やかしたのはどっちかって聞いただけ」

ライラは瞬きをした。「彼の妹を、愛人と比べたの?」

「イザベラは、兄にとって自分がいつだって一番じゃなきゃ気が済まないのよ。たとえ番でも、自分より上に立つなんて許せない」

「家族が大事なのは分かるけどね」ライラは首を振った。「でも男に番がで...

ログインして続きを読む